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keimizumori

Author:keimizumori
早稲田大学理工学部卒業後、1992年に渡米。芸術・文化・社会問題で新聞・雑誌等に寄稿するジャーナリストとして活動後、 2003年に帰国。「自然との同調」を手掛かりに神秘現象の解明に取り組み、科学的洞察力を養う解説を行うナチュラリスト、サイエンスライター、代替科学研究家。 現在は、千葉県房総半島の里山で農作業を通じて自然と触れ合う中、研究・執筆活動に加え、各種セミナー・イベント等をプロデュースしている。
著書に『ついに反重力の謎が解けた!』、『底なしの闇の[癌ビジネス]』(ヒカルランド)、『超不都合な科学的真実』、『超不都合な科学的真実 [長寿の謎/失われた古代文明]編』、『宇宙エネルギーがここに隠されていた』(徳間書店)、 『リバース・スピーチ』(学研パブリッシング)、『聖蛙の使者KEROMIとの対話』(明窓出版)などがある。


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新国立競技場と建築士

先日、新国立競技場のことが問題になっていましたが、18日のイベントの準備で忙しくしていたので、何もコメントしませんでした。
僕は大学では建築学科を出ましたので、あの騒動の時、にやけてしまうというか、呆れてしまうというか、誰も建築界の内情について語らないので、どうなっているのかと思って見ていました。そして、学生時代、安藤忠雄氏が設計製図の授業にやってきていたのを思い出しました。
我々一般人が耳にする有名な建築家は、ほぼすべて意匠(デザイン)重視で学んできた人たちです。デザインコンペで選ばれる建築家に、構造を専門とする建築家は皆無です。専門が違うので、これは当たり前のことです。自分も大学では意匠寄りだったので、構造は最低限のことだけで、いわば物理の延長線上のことは勉強しましたが、実際に建築物ではどうなのかというのはほとんど学びませんでした。
もちろん、建築士の試験では構造もありますし、経験を積んでいる建築家はいくらか構造に関しては知っています。一般的な住宅であれば、構造も問題ありません。でも、単純な四角で構成された建築物ではなく、デザインコンペですから、芸術的なものは構造的にも大変な計算になります。経験上、このぐらいで何とかなるだろうという概算で建築費を考えるので普通だと思います。これは、いい加減という訳ではありません。
それで、実際にデザインコンペに優勝して、採用が決定したら、正式に構造計算専門の建築事務所に外注して、ちゃんと建つように頼むと思います。デザインコンペで優勝以外の入賞者にちゃんと賞金が出るのかどうかは知りませんが、実際に建てるかどうかも分からない段階で、専門家に構造計算を外注して、大金を使ってコンペに応募する建築事務所はまずないと思います。
意匠系の建築家は、構造計算専門の建築家泣かせというか、「これで建つようにお願いします」、「これじゃ、無理ですね。この部分のデザインを変えて、ここの柱を太くしてください」とか、細かい詰めでは必ずと言っていいほど変更が生じます。有名な建築家でも、実際に建つかどうかは構造設計の建築家任せという面は大きいです。
だから、全然騒ぐ問題じゃない。普通の施主なら予算が先に決まっているので、その範囲内で収めるしか選択肢はない訳で、施主側が他の建築家に頼むオプションもある訳です。今回は、公共事業だから、予算が甘い。だから問題になると思いますが、施主側がしっかり予算を言えば、建築士側も何とかせねばならないし、できなければ、他の人に頼むこともある訳で、結局、再度コンペということのようですが、デザインを選んだ安藤忠雄氏の責任論が浮上してくる理由も分からない。常にしっかりしていなければならないのは施主側ですから……。

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