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keimizumori

Author:keimizumori
早稲田大学理工学部卒業後、1992年に渡米。芸術・文化・社会問題で新聞・雑誌等に寄稿するジャーナリストとして活動後、 2003年に帰国。「自然との同調」を手掛かりに神秘現象の解明に取り組み、科学的洞察力を養う解説を行うナチュラリスト、サイエンスライター、代替科学研究家。 現在は、千葉県房総半島の里山で農作業を通じて自然と触れ合う中、研究・執筆活動に加え、各種セミナー・イベント等をプロデュースしている。
著書に『ついに反重力の謎が解けた!』、『底なしの闇の[癌ビジネス]』(ヒカルランド)、『超不都合な科学的真実』、『超不都合な科学的真実 [長寿の謎/失われた古代文明]編』、『宇宙エネルギーがここに隠されていた』(徳間書店)、 『リバース・スピーチ』(学研パブリッシング)、『聖蛙の使者KEROMIとの対話』(明窓出版)などがある。


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ロック音楽の逆再生メッセージ⇒サブリミナル効果⇒事件発生?

レッドツェッペリンの「Stairway to Heaven(天国への階段)」を逆再生すると、悪魔的なメッセージが聞こえてくる例(http://www.keimizumori.com/reversespeech/ledzep2.html)はとても有名です。アメリカでは、ロック音楽のレコード販売に際して、サブリミナル・メッセージが含まれる可能性を示唆した警告文を掲載すべきかどうか、議会でも議論されました。そして、レッドツェッペリンはこの件で嫌な思いをしました。当人は意図的にバックマスキング(録音技術)を用いることはありませんでした。ヴォーカルのロバート・プラントも、顕在意識において、自分たちの音楽を聞いてくれる人たちに対して、まったく悪気はありませんでした。ただ、逆再生してみると、不思議なことに悪魔的なメッセージが含まれていたことに気づいたのです。おそらく、逆再生で聞こえてきたメッセージに関して、プラント自身もまったく心当たりはないと思います。

これまで、問題を起こしたロック音楽は他にいくつも存在します。例えば、AC/DCのアルバム「地獄のハイウェイ」に収録された複数の曲には、一部だけ紹介すると、下記のような逆再生メッセージが含まれます。

【私のいうことを聞きなさい。私は地獄からやってきた! 彼らは私を殺した。
私は邪悪に陥る。私が主ルシファーだ。】
【ルシファーは生きている。悪魔は生きている。私の頭の中で戦いがある。】

1980年代前半、カリフォルニアではリチャード・ラミレスという悪魔崇拝者が、無差別大量暴行殺人を行い、市民をパニックに陥らせたのですが、1985年に逮捕された時に判明したことは、AC/DCのキャップを被り、「地獄のハイウェイ」をいつも聞いていて、逆再生メッセージが顕著な「夜のプローラー」が特にお気に入りだったということがありました。

また、ジューダス・プリーストのアルバム「ステンド・クラス」には以下のような逆再生メッセージが含まれています。

【神は邪悪である。一人の罪なき男が我々を助ける。
抜け出すのだ。俺たちに真実を教えてくれ。お前は愚か者だ。
俺は自ら命を絶った。俺を連れ出すのだ。
俺たちは栄光のために死んだ。俺たちは哀れに死んだ】
そして、【やれ! 主イエスなんで糞くらえ!】

1985年、アメリカで二人の若者がビールを飲み、マリファナを吸い、「ステンド・クラス」を聞いていたのですが、しばらくすると、二人は自殺の衝動に駆られ、ショットガンで自殺を図ったのです。一人は即死したものの、もう一人は急所を外して生き残りました。そして、当時のことを思い出して、一緒に自殺を図った親友の母親に「アルコールと、ジューダス・プリーストのようなヘヴィーメタル音楽によって『人生に対する答えが死にある』と信じるように導かれたか、あるいは、催眠を掛けられたと信じている」と手紙の中で告白しました。また、逆再生メッセージの【やれ!】が引き金となったと言われています。
そんな背景もあって、遺族は620万ドルの慰謝料を求めてジューダス・プリーストとCBSレコードを訴えたのですが、それに対して、裁判官は「反転メッセージは存在するが、それが偶然の一致を超えて事件の原因となったと言えるだけの証拠はない」として、訴えを棄却しました。

もちろん、逆再生メッセージによるサブリミナル効果を完全に否定できるわけではありませんが、棄却処分は妥当だと考えられます。たとえ、表で「死ね」という歌詞があったとしても、同様なのではないかと思います。AC/DCもジューダス・プリーストも、レッドツェッペリン同様に意図的にバックマスキングを施していませんでした。もしそんなことをやるのだとしたら、自殺を煽るようなメッセージではなく、「もっと我々のレコードを買え」というメッセージを入れたいぐらいだとジューダス・プリースト側は主張しましたが、それは、まさにその通りだと思います。

音楽から聞こえる逆再生メッセージ、そして、会話やスピーチから聞こえるリバース・スピーチは、単純に発言者の個人的無意識が現れる訳ではありません。会話やスピーチの場合、発言者の本音が現れる傾向があるので、本人がその内容を聞いて、それが自分の個人的無意識の発現であると自覚できるケースは多々あります。しかし、音楽の場合、様々な要素が加わってくるため、状況は少々異なってきます。
レッドツェッペリンのロバート・プラントの場合、興味深いことに、本人が自覚していたのは、自分は何者かに突き動かされている感覚で、ジミー・ペイジが作曲を行った曲に対して、即席で詩を書き上げてしまっています。これは、ひょっとすると、プラントは何者かに憑依されていたのか?という疑問を感じさせます。そう考えると、発言者が自分自身の逆再生メッセージに心当たりがないということもいくらか説明できるかもしれません。
しかし、音楽の逆再生で聞き取れるメッセージと、会話やスピーチのリバース・スピーチとの間には、そもそも大きな違いがあります。歌詞は歌手が自分の思いをリアルタイムで話している訳ではないということです。歌詞は、いわば小説のようなものです。架空の出来事を歌っています。歌手の仕事は、いわば小説の主人公という別人を演じるようなものです。ドラマでのセリフのリバース・スピーチ分析はあまり行われていませんが、おそらく同様だと思います。歌手も俳優も感情移入して他人になりきることを求められます。ある意味では、自分を捨てることです。
会話やスピーチにおいて、悪魔的なメッセージが現れるということは、滅多にありません。おそらく、その理由の一つは、自分が自分でいられるからだと思います。しかし、音楽の場合、自分を捨てる意識が働きます。これは、様々な要素が介入する状況を許してしまう可能性が考えられます。
1980年代前半、ロック音楽批判という大衆意識が大きく盛り上がり、同時に、悪魔崇拝への関心も高まった時期だったと言えるかもしれません。当時飛び交った想念のパワーは強力だったと思います。こんな背景を考えると、皆さんも様々なことが想像できるのではないでしょうか?

さて、サブリミナル効果はあるのか? そう思う方もいると思います。おそらく、「サブリミナル効果」という言葉ではなく、テレパシーのようなメッセージを深層意識で受け取っていると言い換えた方がいいと思います。ただし、よっぽどの敏感な能力者ではない限り、我々が顕在意識でそれを自覚することはできません。何かが起こって、それを偶然知りえるというものだと思います(その一つが逆再生)。そして、そのメッセージが何らかの命令だとして、それを実行するかどうかは、また別問題という感じがします。それは受け手次第だと言えるようにも思います。
(参考: http://www.keimizumori.com/reversespeech/culture.html

リバース・スピーチ現象は極めて複雑で神秘的な現象です。発言者の過去の体験、教育、信条、宗教的背景など、完璧に無視したり、音(おん)の近似や簡略化というベクトルが作用して生成されることも珍しくないのですが、それはまたそのうち紹介したいと思います。


驚異のリバース・スピーチ:http://www.keimizumori.com/reversespeech/

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