fc2ブログ

プロフィール

keimizumori

Author:keimizumori
早稲田大学理工学部卒業後、1992年に渡米。芸術・文化・社会問題で新聞・雑誌等に寄稿するジャーナリストとして活動後、 2003年に帰国。「自然との同調」を手掛かりに神秘現象の解明に取り組むナチュラリスト、サイエンスライター、代替科学研究家。 現在は、千葉県房総半島の里山で自然と触れ合う中、研究・執筆・講演活動を行っている。
著書に『世界を変えてしまうマッドサイエンティストたちの【すごい発見】』、『ついに反重力の謎が解けた!』、『底なしの闇の[癌ビジネス]』(ヒカルランド)、『超不都合な科学的真実』、『超不都合な科学的真実 [長寿の謎/失われた古代文明]編』、『宇宙エネルギーがここに隠されていた』(徳間書店)、 『リバース・スピーチ』(学研マーケティング)、『聖蛙の使者KEROMIとの対話』(明窓出版)などがある。


リンク


検索フォーム


最新記事


最新コメント


最新トラックバック


月別アーカイブ


カテゴリ


ケイ・ミズモリ不定期メルマガ(無料) 2022年5月号

先週、下記のような無料メルマガを発行しました。登録されていない方、参考までに掲載致します。
登録希望者はmizumori@keimizumori.comまで、件名に「メルマガ希望」、本文にお名前を記して送ってください。


〇耐性獲得の背景
 今回は耐性獲得の背景というテーマで話を行いたいと思います。
 例えば、我々はバクテリアを原因とする感染症を克服するために抗生物質を摂取します。その抗生物質は、体内である一定レベル以上の濃度が、ある一定期間以上維持されることで、特定のバクテリアを死滅させることができます。摂取量が少なかったり、継続期間が短すぎれば、バクテリアに一時的にダメージを与えたとしても、復活してしまいます。また、中途半端な濃度で長期摂取すれば、バクテリアは慣れてしまい、耐性を獲得して、むしろ、それまで以上に活力を得てしまうこともあります。それで、種類の異なる抗生物質に変えたりしますが、いずれ効かなくなれば、手に負えなくなってしまうこともあり得ます。
 19世紀末、イタリアのグリエルモ・マルコーニは、イギリスの南にあるワイト島に無線通信用の大きな電波塔を建てました。1901年に運用を始めると、すぐにミツバチが死にはじめ、5年後には島のミツバチの90%が死にました。近隣住民たちも体調不良を訴え、マルコーニへの苦情は相次ぎました。一緒に電波塔のそばで暮らしていたマルコーニの奥さんもすぐに耳鳴りを体験し、3か月後には黄疸が出るほどの体調不良となり、生まれた子供も数週間で原因不明で亡くなりました。マルコーニ自身も衰弱、発熱、自殺性鬱、胸痛、そして、心臓病となり、9度目の発作で死亡しました。
 しかし、慣れや耐性獲得という現象があります。ワイト島で90%のミツバチが姿を消した後、生き残ったミツバチは次第に電波に慣れて、数を増やし、11年後には完全復活しました。不幸にも絶滅に至る動物もいれば、生き残って、耐性を獲得し、力強く蘇る現象も起こるのがこの世界です。
 1950年代、カリフォルニア大学バークレー校は空軍から資金を得て、マウスに対するマイクロ波の致死量を調べています。当初空軍は100[mW/cm2]を安全と考えていましたが、実際に100匹のマウスに対して照射してみると、ほとんどのマウスは9分以内に死んでしまいました。そこで、一日4分半を週5日、59週間続けてみると、照射を受けたマウスの一部は、白血球数を異常に増やし、リンパ系組織が肥大、巨大な肝膿瘍ができて死んでいきました。また、照射を受けたマウスの40%が精巣を退化させ、35%が白血病を発症しました。15か月後、健康な対照群のマウスの半数が死んだのですが、照射を受けたマウスは36%しか死んでいませんでした。
 1960年代終わり、ロスアラモス国立研究所では陽子加速器の建設が進められ、周波数800MHzの電波が使用されることになっていました。そこで、その電波が作業員らに危害を及ぼすことがないかを調べるべく、48匹のマウスに対して実験が行われました。そのうち24匹のマウスには、43[mW/cm2]の強さの電波が1日2時間ずつ、週5日、3年間当てられました。すると、4匹のマウスが火傷で死に、5匹目のマウスは太り過ぎて照射室から取り出せなくなって死にましだ。しかし、死ななかったマウスは、電波を浴びなかったマウスに比べて、平均で19日長生きしたのでした。
 このように、耐性を得たミツバチが生き残ったように、マウスにおいても、耐性を得た一部はむしろ長生きしたのです。これはほぼすべての動物に適用されることが分かっています。
 但し、生き残れる勝ち組に入れるかどうかは、動物の健康度とは関係していないことが分かっています。例えば、身体に静電気を帯びやすい人や、電気や電波の影響に過敏な人がいる一方、非常に鈍感な人もいます。しかし、鈍感な人が健康度が高いとは限りません。
 人間の場合、電気や電磁波のレベルがわずかであっても敏感に体調不良となり、頭痛、疲労、衰弱、目眩、吐き気、睡眠障害、いらいら、記憶喪失、情緒不安定、抑鬱、不安、性機能障害、食欲低下、腹痛、消化障害などを体験する人々がいます。自覚症状がなくても、血液検査を行えば、糖質代謝異常、高トリグリセリド、高コレステロールが判明することが多く、糖尿病、心臓病、ガンなどの病気に発展しやすいことがわかっています。また、電気や電波の影響を受けると、血液は凝固しにくくなり、脳内出血の危険も高まる傾向が知られています。糖尿病や心臓病は、かつては稀な病気でしたが、電線敷設と無線通信の普及により激増した電波病と言われています。
 マルコーニは典型的な電波病で、当時としては極めて稀な心臓病となりましたが、何とか63歳まで生きました。無線通信の発明者アレクサンドル・ステファノビッチ・ポポフは、やはり典型的な電波病で、脳内出血でわずか46歳で亡くなりました。発明家のトーマス・エジソンも当時としては極めて稀な糖尿病にかかり、電話の発明者アレクサンダー・グラハム・ベルもやはり当時としては極めて稀な糖尿病で亡くなりました。
 電波は、動物の代謝効率を落としますので、代謝を遅らせるとも言えます。そのため、不運な人は病気となって寿命を短くしますが、幸運な?人は、代謝が遅れる分、寿命が長くなります。統計を見れば明らかですが、かつては精製砂糖をたくさん摂取しても糖尿病になることはありませんでした。そこに、電波が作用すると、代謝に異常が起こり、糖尿病が起こります。現在、我々は電波から逃れることができません。無線を減らすなどの対処はいくらか可能ですが、簡単な対策は、摂取カロリーの制限です。代謝を遅らせることに繋がるからです。

参考書籍:アーサー・ファーステンバーグ著『インビジブル・レインボー』(ヒカルランド)



スポンサーサイト



新作書き下ろし執筆中

今年2月から新しい本を書き始めました。テーマは、ロイヤル・レイモンド・ライフと周波数治療に関連したものです。実は、日本に限らず、世界中で、ライフに関する情報にはかなり事実に反することが含まれているのですね。そんな情報がインターネット上に出回っていて、それが日本語に訳されて紹介されている。そして、誰も訂正しない…。
例えば、ユニバーサル顕微鏡がアメリカ当局に押収されてしまって、もはや存在しないとか、破壊されたとか、そういったことは嘘で、故障していますが、現存しています。ライフは当局からかなりの圧力・妨害を受けてきたことは確かで、それは酷いものでしたが、インターネット上の情報では、さらに誇張されているというか、誰かの話と誰かの話がごっちゃになっているとか、おかしな内容が多いのが現状です。そして、陰謀論的な話が中心となってしまって、肝心の技術的な情報がほとんど紹介されていない。
そんなこともあって、研究者と称する人たちですら、ライフが使った技術について全然分かっておらず、勝手な推測で評価を下して、過小評価に結びついてしまっているように思います。
 そのような背景からも、できるだけ技術的な情報を含めて、真のライフ像を伝えたいと考えて、書き進めています。しかし、気が付くと、なぜか終盤で反重力の話に結びついてしまうんですね。(笑) いや、これは冗談ではなく、利用した電磁放射線の種類というか、複数の波の合成というか、そこで生じる効果を論じると、そのようなことになってしまうんですね…。
 何とか早いところ、書き終えたいところですが、結構、立ち止まってしまうことが多いんですよね。字数も必要な一方、クオリティーを落とすようなボリュームアップはやりたくありませんから…。



 | ホーム |