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keimizumori

Author:keimizumori
早稲田大学理工学部卒業後、1992年に渡米。芸術・文化・社会問題で新聞・雑誌等に寄稿するジャーナリストとして活動後、 2003年に帰国。「自然との同調」を手掛かりに神秘現象の解明に取り組むナチュラリスト、サイエンスライター、代替科学研究家。 現在は、千葉県房総半島の里山で自然と触れ合う中、研究・執筆・講演活動を行っている。
著書に『世界を変えてしまうマッドサイエンティストたちの【すごい発見】』、『ついに反重力の謎が解けた!』、『底なしの闇の[癌ビジネス]』(ヒカルランド)、『超不都合な科学的真実』、『超不都合な科学的真実 [長寿の謎/失われた古代文明]編』、『宇宙エネルギーがここに隠されていた』(徳間書店)、 『リバース・スピーチ』(学研マーケティング)、『聖蛙の使者KEROMIとの対話』(明窓出版)などがある。


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スカラー場での蛍光灯の点灯

ただのお遊びですが、スカラー場での蛍光灯の点灯確認です。
通常はヒーリングを目的としたスカラー場発生器です。



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ケイ・ミズモリ不定期メルマガ(無料) 2022年2月号

昨日、下記のような無料メルマガを配信いたしました。ご希望の方はmizumoriアットマークkeimizumori.com まで、件名を「メルマガ希望」、本文欄にお名前をご記入してメールしてください。広告なしのマニュアル配信でやっています。よろしくお願いします。

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皆様、こんにちは。

朝晩は冷え込むものの、日中は暖かく、春の到来が感じられるようになってきましたね。そろそろ春から夏の野菜栽培に向けて、種まきの準備が必要な時期に入ります。



さて、今回は天才ロイヤル・レイモンド・ライフ(1888-1971)の業績について振り返ってみたいと思います。

ライフは今から100年前(1922年)、現在でも不可能とされる倍率1万7千倍の光学顕微鏡を作り上げました。その後、改良を重ねて、1933年には倍率が3万1千倍、いや6万倍にも及んだとされるユニバーサル顕微鏡を完成させました。

ライフが顕微鏡を開発した動機は、ガン原因菌を見つけ出して、その治療法を確立することにありました。当時の光学顕微鏡でも多くのバクテリアは観察できましたが、ウィルスサイズの微小な微生物を観察することはできませんでした。ライフは、ガン原因菌は極めて小さく、顕微鏡の能力の限界ゆえに発見できないだけなのだと考えました。

それで、ドイツに留学し、大手顕微鏡メーカーの下で働き、技術を取得。のちに独創的な設計で自ら顕微鏡を作り上げました。

因みに、現代の電子顕微鏡においてはウィルスを観察できますが、対象をすぐに殺してしまうため、生きた状態で観察することはできません。しかし、ライフの顕微鏡では微生物が動き回る様子を観察できました。これは極めて画期的なものだったと言えます。

ただ、高倍率の顕微鏡を作り上げただけではガン原因菌は発見できませんでした。無色の対象を他と区別して観察するのは大変なことで、通常は染色を行います。しかし、いくら試しても発見できず、問題は染色液が対象を殺してしまうからだと考えるようになりました。それで考案したのが、特定の波長の光を対象に当てることで、対象を共鳴発光させる方法でした。

それにより、対象であるガン原因菌を発見するに至りました。しかし、気づいたことは、ガン菌は特定のサイズ、特定の形状ではなく、置かれた環境によってその姿を変えることでした。そして、その環境が病原性を持つ菌を生み出すという発見に至りました。

これは、それまで信じられてきた概念、すなわち、病気は外界から侵入する(大きさも姿も変えない)病原菌によってもたらされというルイ・パスツールの主張を否定するものでした。

ライフは、環境によって16段階に姿を変えるガン菌を発見するに至りました。これは、のちにガストン・ネサン氏も確認し(ソマチッドと命名)、詳細を記録して、いわば、ライフの発見が証明されることとなりました。

しかし、ライフの功績はむしろその後にあります。ライフは、光学顕微鏡において特定周波数の光を当てることで無色の対象を照らし出すことに成功しましたが、その技術を応用して、画期的なガン治療法を発見しました。顕微鏡で対象の病原菌(ガン菌)を観察しながら、様々な波長の光を対象に照射し、特定の波長の光で病原菌が死んでいく様子を実際に目で見たのです。

治療器具には、連続スペクトルを発する白熱フィラメントを石英チューブに収めたプラズマ管を採用し、癌ウィルスBX(1.607MHz)およびBY(1.529MHz)の周波数に対応する光を発して行いました。

治療時間は3分で、その後3日間は死んだガン菌をリンパ液を通じて排出させるために費やし、次の治療も3分間で、その後もやはり3日間空けることを繰り返すものでした。1934年に南カリフォルニア大学で行われた臨床試験においては、ガンの末期患者16人中16人が90日以内に治癒したことが確認されました。つまり、治癒率100%でした。

もちろん、これは大ニュースでした。ライフは既に革命的な光学顕微鏡を開発したことで、1929年には新聞で取り上げられていましたが、この臨床試験の前からガン治療が可能なことも報道されており、注目される存在になりつつありました。そのため、当時著名だったカリフォルニア州の医師らにも支持されていました。そして、1940年、アーサー・W・イェール博士は、医学はアメリカで死因率が2番目に高い病気を根絶する間際にあると発表するまでに至りました。

しかし、実際には、ロックフェラー財団のウィルス学者トーマス・リヴァーズ博士や、全米医師会(AMA)会長のモーリス・フィッシュバイン博士らが全力でライフを潰しにかかりました。ライフ関係者には次々と不幸が襲い、研究所では盗難・破壊が続き、全米医師会の告発で動いた警察による押収も加わり、ユニバーサル顕微鏡だけでなく、すべての実験資料が奪われました。それまでライフを支持してきた医師たちは態度を一変させました。大金を受け取ってどこかに引っ越してしまった者もいれば、我慢して通常医療に戻った医師たちもいました。さらに、全米医師会の働きかけで、医師らがライフ・マシーンだけでなく、ラジオニクスなどの装置を用いた「医学的に認められていない治療行為」を行うことが法的に禁じられることになりました。

ライフは酒浸りになり、最終的にメキシコに逃れましたが、ライフの技術は晩年のパートナーだったジョン・クレーンによって継承され、部分的な情報が今日まで残されることとなりました。

ほとんどの資料が失われてしまったため、ライフ・マシーンの核心部分に関しては残念ながら解明されていません。現在普及している「ライフ・マシーン」は、当時ライフがガン治療に成功したものとは別物です。いまだに誰一人ライフ・マシーンを再現できていません。普及しているのは、ライフの理論を参考にした技術です。そして、今なお、多くの研究者がオリジナルのライフ・マシーンの再現を試みています。

しかし、実のところ、ライフ・マシーンの秘密はごく最近、かなり解明に近づきました。拙著『世界を変えてしまうマッドサイエンティストたちの【すごい発見】』(ヒカルランド)で紹介した生物学的な謎にも関わる興味深いもので、そのうち本にまとめてそれをお知らせしたいと考えています。



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