台風15号で3日半の停電、台風19号で1日超の停電。いずれもなかなか辛かったのですが、今シーズンで最も恐ろしかったのが台風21号でした。
事情により辞退もできず、当日、豪雨の中、30人超でバスで茂原から鴨川へ向かいました。鴨川市内に入り、氾濫寸前の川を渡り、次の川の前で通行止め。酷い冠水で迂回路は大渋滞。動けない中、すぐ外に見えた車が頭から水の中に沈み込んでいく・・・。
しかし、なぜか車内ではそれほど危機感が漂っていない。そして、バスは動き出し、何とか目的地のレストランで昼食。
その後、本来なら、もう一つの目的地に向かうところでしたが、早めに帰ることになった。海岸線沿いを通って茂原に帰るルート。
先ほど迂回したところを、再び迂回して、ところどころ、タイヤがとられるような水たまりをいくつも超えて、午後3時ごろ、茂原市内に入った。第一の関門は、車のマフラーにギリギリ及ばないレベルの冠水エリア。そこを通り抜け、その次は、ほぼ氾濫状態の川で、橋げたと水位がほぼ同じところの通過。これは生きた心地がしなかった。そこを通り抜けて、何とか戻ってきた。
その後、解散となって、自分の車に乗って、帰ろうとするも、勝浦に戻るための道路2本が完全に冠水し、通行不可能。そのため、バスが通ってきた道を逆に辿るコースを選び、危険な氾濫状態の川を通り抜け、水位が上がった冠水エリアをセカンドで、アクセルから足を離さないようにして、マフラーへの浸水を防いで走行。自分はかろうじて自宅まで帰ることができた。
しかし、参加者の3分の1、つまり、10人ほどは家に帰ることができず、避難所や途中で通りかかったマンションの3階以上で夜を明かしたという。そして、そのうち4人の自宅では、床上浸水。今でも復旧活動以外、何もできない状態とのこと。
茂原の中でも低地の床上浸水エリアでは、道路の両側がゴミの山で、今日もまだ大量のごみが残っていた。大手スーパーもコンビニも営業再開できず状態。とにかく、ゴミが運び出されるのを待っている状態。写真は、茂原公園前のゴミの仮置き場です。
実は、自分はこの小旅行の前日の朝、既に酷い嵐が予想されていたので、企画者らに中止を迫ったものの、完全に無視された経緯がありました。それで、仕方なく、ロウソクと懐中電灯を用意して、停電に備えながら、被災覚悟で出掛けたのでした。
恐ろしいのは天災に加わる人災。結局、その企画者らは、帰宅できなかった人たちとともに避難所で過ごさざるをえず、床上浸水の家で復旧作業を行い、参加者全員に謝罪の電話を入れ、今なお対応に追われているようでした。
因みに、今日、自分も床上浸水エリアでの清掃作業に行きました。テレビで見てきた被災地らしい光景。今後、ボランティアの受け入れが進むとのことでした。
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