古代の空中浮揚(反重力)技術はスプーン曲げと同じような原理を利用しています。そう言うと、「なんだよ、特別な能力のある人だけが可能な技術なのかよ」と思ってしまう人が出てくるかもしれません。そんなこともあって、客観的に再現性のある、科学的な方法に自分は注目してきました。そして、いわば超能力的な方法に関しては触れないようにしてきました。
結論としては、超能力的な方法も、科学的な方法もあります。そして、後者だけで話を進めていくことも可能です。しかし、科学的な方法を深く理解するには、やはり、超能力的な方法も知っておいた方がいいのではないかと思い始めるようになりました。
同じ結果を起こすのに、異なる方法がありながらも、現象を見れば、結局のところ、同じようなことを行っていると捉えられるからです。
両者がスプーン曲げを行う際、前提となるルールは「力任せはダメ」です。スプーンのような物体に弱い力を加えると、しなっても応力で元に戻ります。しかし、強い力を加えると戻らず、変形したままとなります。つまり、応力限界を超えた力を加えてはいけないということです。拙著『
ついに反重力の謎が解けた!』において指摘したように、空中浮揚においても「能動的に!」が重要な条件です。
下手に知識や常識に影響を受けていない人は、素直に超能力的な方法を試して、スプーン曲げを簡単に成功させます。一方、物理学を学ぶなど、余計な知識をもった人は、超能力をインチキだと考えます。とはいえ、「能動的に曲げる」方法を科学的に探ろうとしても、前提とされるルールが厳しいため、解決法を見つけられません。中には、応力限界を超える力を加えていながら(ルール違反)、できると言う人たちもいます。しかし、破断面の構造を調べれば、どの程度の力が加わって曲がったのかが分かります。
実際のところ、簡単ではありませんが、超能力を使わずして、成功させる方法はあります。それが科学的な方法に相当します。
ここで興味深いことは、超能力的方法で実際に可能な人でも、そのメカニズムを理解している人はまずいないということです。メカニズムが分からずして可能であるということは、答えは限られた方向にあり、科学的な方法よりも強力だと言えるかもしれません。科学的な方法で成功させるには、偶然の発見を除けば、メカニズムをしっかり理解している必要があります。でないと、何を試したらいいのかすら分からないからです。
では、古代の賢人はメカニズムが分からず超能力的な方法を利用していたのかと言えば、そうではないと思います。一部の人々は、限られた仕事だけを任され、あまり理解していなかったかもしれません。しかし、科学的な方法を使ったケースもありましたので、理解していた賢人はいたということになります。
我々は、科学的な方法で答えが見つけられないにも関わらず、結果を出すことの可能な、超能力的な方法から学ぼうとする姿勢はありません。そんなスタンスが維持されてきたので、我々の科学はずっと停滞してきたと言えると思います。彼らは、ミクロな視点が必要だということには気づきますが、量子の不思議な振る舞いに出くわし、その特性や理由が分からず、なかなか先に進めません(近年、ようやく変化の兆しは出てきていますが)。一方で、超能力的な方法も理解していた古代の賢者にはそれが分かっていました。
かつてのように、科学が哲学者の思考とともに発展することがあれば、今のようなことは起こらなかったのではないかと思います。超能力と思われる前者の方法にも、きちんと法則性や根拠が存在することに気付いたはずです。ただ、残念ながら、現在では哲学者が積極的に科学に参加し、批判を加えるような状況ではなくなり、科学者だけの狭い世界での思考遊びが放任されてしまっているように思います。
古代の空中浮揚(反重力)技術においては、ある種の超能力を取り交ぜた方法と、科学的な方法の両方が行われてきました。本来、前者も後者も同じなのですが、現代人はなかなかそれを受け入れられません。それで、おとぎ話であると片づけられてしまいます。無生物と思えてしまうものを含めて、生物との距離感が広がってしまったためでしょう。そんな話の詳細・背景も今度のセミナーで触れていく予定です。多くの人がそれを理解すると、世界は間違いなく変わっていきます。そして、それはもう目前に迫ってきていると感じています。
7月29日(土)『ついに反重力の謎が解けた!』出版記念セミナー
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