昨日の朝、玄関に置いてあったサンダルの脇に何か干からびたものが見えた。
ひょっとすると、アマガエルが干からびたものかと思って、恐る恐る見てみると、死んだクワガタのメスだった。自分が玄関の戸を開けた際に入り込み、食べるもののなくて餓死したのかもしれない。背中にホコリがコーティングされたように、くっついていたので、そのホコリを擦って落とした。
すると、死後硬直状態だった足先が動いた。まだ死んでいない。
という訳で、何かエサになりそうなものと考えて、ハチミツを見つけた。それで、皿に2・3滴たらし、クワガタの口のところには少しハチミツを付けて刺激を与えた。そして、食べたくなったら、すぐに顔を降ろして食べられるように、皿の中にクワガタをおいた。
もちろん、まったく動く気配はない。
「待てよ、ハチミツでは粘性がありすぎるな」
そう考えて、水で少し薄め、さらにパワーアップのために、焼酎とリンゴ酢も微妙に加えた。
そして、半死状態のクワガタにハンドパワーを数分注ぎ込んだ。
すると、クワガタは少しずつ頭を下げて、エサに口を付け始めた。
これは良い兆候だ! エサに口を付けた状態を維持している! これで何とかなるかもしれない。
その場を離れて、仕事を始め、30分ほどして見に行ってみると、クワガタの後方にやや黒ずんだ液体が2滴見えた。
排便だ。これで安心。
その後、6・7時間、エサに張り付いたままとなった。大丈夫かと脚に触れたら、一応、脚を引っ込めたので、大丈夫なのだろう。だけど、決して機敏な動作ではない。
それで、夕方にエサをガーゼに染み込ませたのもに変えて、虫かごに入れてみると、またエサに貼りついたままとなった。今朝起きてみても、そのままの姿勢だった。大丈夫か? コアラみたいに動かない。見る方からすると、面白くない。
そして、昼頃になり、ようやくエサから離れ、木片の間に入り込んで休みはじめたようだった。なんとか元気を取り戻しつつあるようだ。回復したら、野生に返すべく、もう少し様子見することに・・・。