自分は「自然との同調」を重要視して仕事に取り組んできました。そう考えるのは、それがこの世に生まれてきた存在が学ぶべき課題(背負ってきた宿命)であり、同時に幸福の源泉だと感じているからです。それが理解できれば、この世に生まれてきた価値が十二分にあったと言えるのではないかと思います。
あらゆるものは自然との同調・同化によってエネルギーを取り込み、活動的、健康的になり、時に軽くもなるように思います。エネルギーという言葉は明確に定義できる言葉ではありません。軽くなるというのは、相対的なものです。そして、自然という言葉は、宇宙とも置き換えられるし、周囲の環境及び内部の環境とも置き換えられます。
頭の固い科学者は周囲の環境ばかりを考えるかもしれませんし、スピリチュアルに偏る人は内部ばかりを見て、外のことを気にしない傾向もあるように感じます。本当に求められることは、両方への意識で、ともに連続的に繋がっている状態だと思います。
例えば、自然と同調・同化することは、いわば様々な波長に対応したアンテナになるようなものです。アンテナは何もしていなくても、波動を共振によって受信します。共振できれば、外部からエネルギーをもらうことができます。太陽光発電のように、エネルギー保存の法則に矛盾はありません。共振・同調が起こると、異なる周波数のノイズ(不健康なもの)にはほとんど影響を受けなくなります。
逆に、同調・同化せずに自分だけの世界を守ろうとすると、過剰にエネルギーを消費し、最終的には淘汰されてしまいます。これはあらゆるものを区別する、いわゆる分離意識の創出ですから当然のことです。意識が乱れると、表面的な情報に振り回され、虫や鳥の鳴き声も聞こえなくなってしまいます。
東日本大震災で原発事故が発生した際、残念ながら多くの日本人は自然との同調とは正反対の方向に向かいました。同化することによって得られる現象には科学的な根拠がないとか、奇跡と考えられてしまいます。こんな話は拙著『
聖蛙の使者KEROMIとの対話―1000年生きる智慧を授けた賢者の託言
』(明窓出版)で書いたところです。
自然と同調・同化すると、エネルギーが生み出されます。ヒトは体が軽くなったように感じます。先日、トカナに寄稿した記事で触れましたが、極限的な状態として、夢遊病者が体重を軽くしたり、変性意識状態のシャーマンが空中浮揚したり、瞑想の達人が同様に空中浮揚するケースを紹介しましたが、これも同調・同化によるものです。但し、相対的な軽量化ですので、厳密な重量測定は厳しいと思います。というのも、周囲の空気・空間も含めて環境が変化していますので、相対的な訳です。ある意味では、塩水に体を漬けたら浮かぶという状況に似ていると思います(人体の体重は変化していませんが、相対的に軽くなったように感じます)。
多孔質の物質は周囲と同化しやすいからなのか、エネルギーを取り込みやすく、不思議なことが起こりがちです。これは、拙著『
超不都合な科学的真実 もうからない重要な発見はすべて潰される! 
』(徳間書店)において触れた空洞構造効果や、その続編『
超不都合な科学的真実 「長寿の秘密/失われた古代文明」編
』で触れた南米の奇跡の炭化土壌テラ・プレタの効果からも窺われます。
米先住民の間では略奪の民として嫌われたナバホ族は、白人と上手く付き合い、民芸品の販売等で潤った反面、平和の民と言われてきたホピ族は、白人を許すことができずに辛苦を味わいました。これも同調・同化の原則が現れた結果でしょう。
放射能汚染の影響を受ける土地であっても、自然との触れ合いを大切にした人々による有機・自然農法では影響が出にくいのも同様でしょう。
同調・同化によってエネルギーは流れ込みます。現在、資金難でそう簡単にいくつも実験を行えずに少々停滞していますが、反重力の研究を行うことで、生物・無生物にかかわらず、自然との同調・同化は欠かせないと感じています。自由に宇宙を飛び回る宇宙人がいるのだとすれば、彼らは同調・同化の原則を理解していて、エネルギーは外から拝借しているだけだと思います。
29日(日)にヒカルランドパークで北芝健さんと対談講演を行いますが、現在行っている研究に関してもいくらか触れたいと思っています。
2015年11月29日(日)『北芝健&ケイ・ミズモリ ジョイントトークショー:
http://hikarulandpark.jp/shopdetail/000000000440/