古い家に引っ越してくると、よく分からないことがたくさんあります。
●ネズミ騒動で、天井裏に白骨化したネズミがあったことから、よくもまぁ~、前に住んでいた人は、腐敗臭に耐えて暮らしてきていたものかということ。
●前に住んでいた人が押入れに湿気を感じていたと言いながら、増築部の基礎に通気口を開けることなく、8年間、過ごしてきたこと。
●水道の蛇口4か所から水がポタポタ漏れていながら、直すことなく生活してきたこと。見たところ、パッキン交換のレベルではなく、中の部品スピンドルすら崩壊寸前の状態で、危なかった…。
他にもたくさんあるのですが、先日、ようやく直したのが敷居の溝。開け閉めが非常に困難な襖があり、最初は襖の高さがあり過ぎて、削る必要があるかと思ったんですが、よく見ると、敷居の溝がほとんどないんですね。それで、襖が上と下で引っかかって、動かないような状態でした。
溝はない訳ではないのですが、あっても1ミリ程度で、波打ちながら、へっこんでいるところとへっこんでいないところがある状態でした。敷居に使われている木材はかなり古いもので、半世紀以上前の新築時のものと思われるにもかかわらず、溝らしい溝がないのは不思議です。襖はそれぐらいの年代物です。
まあ、どのように使用されてきたのか謎ですが、とにかく使えるようにせねばならないということで、小学生の頃から使い慣れたノミで溝を3~4ミリ彫って、敷居すべりを張って、襖を動くように直しました。
敷居すべりを張る前に、ノミで彫っている途中段階を写真に残しておくべきだったかもしれませんが、溝の一本のみ削って、敷居すべりを張って直したところが一枚目の写真で、2本とも直したのが二枚目の写真です。敷居すべりがなくても、ロウでも塗ればそれなりに滑るようになるとは思いましたが、他の場所ではすべて敷居すべりが使用されていたので、統一させることにしました。


というわけで、直すべきところがまだたくさんあるのですが、少しずつやっています。
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